大きく分けると三工程になります。コーティング剤を塗布する作業ばかりが目立ちがちですが、同等以上に重要なのが下地作りです。一見地味な作業に見えるのですが、下地の出来により最終仕上がりが大きく変わって来るので、熟練が必要です。
STEP1「サビの安定化」
大切に保管していても、時間が経つとどうしても起こってしまうのが「サビ」です。フランジ、サイドスタンド近辺、スチール製ネジ、飛び石で下地ムキ出しになった所が発生しやすい部分ですのでチェックします。 腐食進行中の赤いサビを発見したら、CR-1 RUSTチェンジにより黒サビに変化させます。こうする事で腐食の進行を止め、サビ自体も目立たなくします。
STEP2「腐食の除去」
オートバイには多くのアルミパーツが使われています。代表的なのはシリンダーでほとんどがアルミです。 フィンの間やヘットカバー近辺は非常に手が入りにくい為、頻繁にメンテされている方でも、腐食が発生している可能性があります。 腐食部分を除去しコーティング剤が乗りやすい綺麗な下地を作ります。
STEP3「鉄粉除去」
バイクに何で鉄粉が付くの? と疑問を抱く方も多いはずです。鉄粉はブレーキダストが主でスプロケやチェーンからも発生します。これがミクロレベルのトゲになり表面に刺さるのです。放っておくと塗装面を傷めてしまうのでコーティング前に取り除きます。普通の洗車ではなかなか落ちません。 CR-1では特殊液剤を使用して鉄粉を浮かせ、液剤と一緒に水で流して落とします。
STEP4「手洗い洗車」
まずは手洗い洗車です。いきなり水をかけてはいけません。まずはマスキング。電装系やエアクリーナー等に浸水しないようにするのが目的です。 カスタム車両はSTDエアBOXでない場合が多いので注意が必要です。 車体を全体的に洗い流します。カウル等の外装品の汚れはゴシゴシ擦らずに、出来るだけ流して落とす事を心がけます。洗車と同時に、コーティング被膜が出来やすくするための液剤も塗布していきます。
STEP5「スチーム洗車」
サスの付け根やシリンダーのフィンのスキ間には、汚れがしつこく残っている場合があります。そのような箇所には、浮かせて落とすスチーム洗浄が効果的。 鋳物のザラついた表面の汚れは擦っても落ちないので、こういう場所にスチームはうってつけです。面白い位に色が変わっていきます。油汚れにも使用出来ます。擦って落とすよりも、このように浮かして除去する方が、車体にやさしいのです。
STEP6「乾燥」
コーティング剤に水が混ざらないように、完全に乾燥させます。オートバイは細かい部品が多いため、手で拭きあげると何処かに水分が残ってしまうものです。そこで登場するのがブロアー。まずは全体的に乾かし、その後、水分の残りやすい部位を重点的にチェックしていきます。 布による拭き上げよりキズが付きにくいのも、メリットのひとつです。
STEP7「磨き」 *「既販車」 のみ必要な工程
ガラス膜があってもその底がキズだらけでは深い輝きは出てきません。そこで下地作りの最終段階が外装品の磨きです。 ポリッシャーを使い極細コンパウンドで丁寧に磨きます。 塗装面が鏡面に近くなる事で見た目が良くなるのはもちろんですが、コーティング液の乗りも変わってくるので非常に重要です。 ここまでの工程でかなり綺麗になるので大抵のお客様は驚かれます。でも本番はこれからです。
STEP8「ガンコーティング」
いよいよコーティング作業です。 エンジン周りにコーティング剤をエアーガンでスプレーします。 クリアーで車体全体を塗装している感じです。 エンジンの複雑に入り組んだ部分等は、塗り残しが無いように細かくチェックしてゆき、さまざまな角度からスプレーします。 一度に厚塗りはせず、まずは乾かします。指触乾燥後、3度同じ工程を行う事で適度に厚い被膜を作ります。
STEP9「クロスコーティング」
タンク、ホイール、外装関係は、ガンを使わず手塗りです。 特殊クロスを使いコーティング剤を塗ります。塗布後しばらくするとツヤの感じが変わる瞬間がありますので、このタイミングで素早く拭取りです。早すぎても遅すぎてもいけないので注意が必要ですが、目を凝らしていれば判ります。 根気の必要な手塗りコーティングも3度行い、適度な厚さの被膜を作ります。
STEP10「完成」
大型ネイキットフルコースで、平均3〜4時間の施工時間です。 引き締まったエンジン部分や、ガラスの深い輝きが出ている外装関係は完成車Galleryでご覧下さい。